玲央は女性徒に纏わりつかれて辟易していた。



女性徒が周りにいるせいで男子生徒が話しかけてこない。



――こんな事なら来なければ良かった。



山の空気はおいしいし景色も良いが傍にいる女性徒が邪魔だ。



――それにしても結衣と会わないな。



そう思った時、少し先に端に座り込んでいるシャーベット色を見つけた。



――いた・・・・・・まだあんな所に・・・・・・?



結衣と思われる女性徒は顔を膝につけていてすぐ傍に心配そうな友人の姿も見えた。