「信也さん なるべく気をつけます 会えればの話ですが」


「よろしく頼むよ」


その後も出かけるまで水筒は持ったか?とか酔い止めは飲んだか?とか。


――わたしは車に酔わないのに・・・・・・。


うっとおしい位の過保護に結衣は行ってきますの挨拶もそこそこに家を出た。



「ほらっ」


門を出ると玲央が結衣に手を差し出す。


「?」


キョトンとした顔で玲央を見る。


「そのバック貸せよ」


「玲央っ!持ってくれるのっ!?」


かなり重い四角いカメラバッグを玲央に渡す。


「ありがとう♪」


――玲央に優しくされる事がすごく嬉しい・・・・・・。


結衣の顔は朝から緩みっぱなしだ。