――わ、わからない・・・・・・。


すべて英文で結衣には何を打っているのかまったく皆目見当つかない。


「なに打ってるの?」


「論文」


言葉少なげに言い手は休むことなく動かしている。


「論文って何の・・・・・・?」


「結衣は知らなくていいよ さあ、終わった」


マウスを使ってパソコンを終了させる。





リビングに行くと多恵子と信也は並んで座って楽しそうに話をしていた。


――いつまで経ってもラブラブなんだから・・・・・・。


結衣は玲央と並んで座ると目の前のおいしそうなケーキに目を輝かせた。


フルーツのたくさん乗ったショートケーキ。