最悪…

もう知らない…





私はその場を逃げ出した。








ドアを開けた時から実はちょっと気付いてた。


甘い女物の香水の匂い…

大人な匂い…






涙を拭くために顔に近づけた手からは、

そんな匂いとはほど遠い…お菓子の…ケーキの匂いしかしなかった。