自己紹介も済んで私はケーキの箱を開けた。



「おぉ。すげぇな!!」





〔Happy birthday〕




見て欲しい人に見てもらえなかったチョコの字が虚しく見えた。


また涙が溢れそう。



「大丈夫か?」




蒼斗くんが心配そうに見てきた。

でも何も聞いてこないから楽だった。




「…うん…ごめんね…食べよ」






2人で大きなケーキをつっつく。