◆◇◆

くすくすくす。

…まだ足りない。

もっと欲しいなぁ。

そうだ、人間を捕まえればいいんだね。

人間は私の玩具。

だから、何をしても大丈夫。

じゃあ、食べちゃえ。

…でも、まずそれには、人間を連れてくる人間が必要。

そんなの、私の手に掛かれば造作もないわ。

「ファイセイルクライティルクス」

そんなコトを唱えて。

人間を待つ。

あぁ、いらっしゃったわ。

「ココは…!?」

聡明そうな男の子だった。

私は満足して、最上級の笑みを浮かべた。

そして、彼の正面に回る。

「ひっ………!!」

彼は、悲鳴をあげた。

「ようこそ…私の<領域>へ」