この果てしない空

………

二人とも黙ったままで、波の音とみゆさんっていう子の犬が吠える声しか聞こえない。

………………

これはずっと黙ってそうだな…。

つんつんと柊の服の裾を引っ張る。

『柊、私先帰るよ?』

ここに私がいても意味ないし…。

「待って。光送ってくから…。
美優さん、俺行くので…。」

私の手を引き柊はバイクのほうへ歩いていく。

その後ろをついていく。

「…っ、待って!
龍くんのせいぢゃないからね!」

………

柊は無言で歩いていく。

『柊いいの…?』

「いい…。」

私の腕を引っ張る柊の手に力が入っているのがわかった…。