カキーン―――



「おい、あぁー…
アウトかぁ…」



帝くんわずっとこんな調子だ。




すると、



カキーン――――…



私わ空を見上げた…



綺麗に芯に当たり空に舞うボール。




私にはスローに見えた。



[ホームラン!!!]



客席にボールが入ると、周りわ立ち上がって、拍手をしながら騒いだ。




そして、真ん中では右手で拳を握りながら、一塁、二塁とベースを踏んでいく、一人の野球少年。