賑やかだった店のBGMが遠ざかってゆくように消えてゆく。代わりにその音が明瞭に耳に近づいてきた。
「きゃあー!」
「来た……誰か助けて!」
「のぞみ、どこ?」
四人騒ぎように、ついに店の店員がその席に詰め寄った。
「ちょっとお客様、他のお客様のご迷惑になりますので──」
しかしその声に反応する者は誰もいない。ひたすら恐慌を起こして叫び、泣き、怯えてうずくまったままだ。
「助けてーっ!」
血を吐くような叫びが店内に響き渡る。他の客もその異様な様相に眉をひそめた。
悠美は消えてゆく自分の両手をまんじりともせずに見つめていた。音が近づいてくるとともに、闇が自分を覆ってゆくのを、信じられないという面持ちで眺めている。
(なんで?)
ついに目の前の手のひらが形を失った。
完全な闇。
どこに目を向けても何も見えない。ただ広がっているのは闇だ。
目が光を失うと、その音はさらに鮮明に耳に響いてくる。
コオーン……
この中の誰かが死ぬ。誰もがその考えに取り憑かれた。
「いやあー!」
「誰か助けて!」
「お願い、許して!」
逃げようとした真知子が隣のテーブルを引っ掛けて、他の客とともに床に倒れ込む。その客の悲鳴も相まって、店内は騒然となった。
「きゃあー!」
「来た……誰か助けて!」
「のぞみ、どこ?」
四人騒ぎように、ついに店の店員がその席に詰め寄った。
「ちょっとお客様、他のお客様のご迷惑になりますので──」
しかしその声に反応する者は誰もいない。ひたすら恐慌を起こして叫び、泣き、怯えてうずくまったままだ。
「助けてーっ!」
血を吐くような叫びが店内に響き渡る。他の客もその異様な様相に眉をひそめた。
悠美は消えてゆく自分の両手をまんじりともせずに見つめていた。音が近づいてくるとともに、闇が自分を覆ってゆくのを、信じられないという面持ちで眺めている。
(なんで?)
ついに目の前の手のひらが形を失った。
完全な闇。
どこに目を向けても何も見えない。ただ広がっているのは闇だ。
目が光を失うと、その音はさらに鮮明に耳に響いてくる。
コオーン……
この中の誰かが死ぬ。誰もがその考えに取り憑かれた。
「いやあー!」
「誰か助けて!」
「お願い、許して!」
逃げようとした真知子が隣のテーブルを引っ掛けて、他の客とともに床に倒れ込む。その客の悲鳴も相まって、店内は騒然となった。



