「何かあるな」
興味本位でそう言った恭一は、にやけた顔で覗き込んできた。
その答えに躊躇している琢己の携帯が鳴った。着信音でそれが悠美からのものだと分かると、顔色を変えて後ろのポケットから取り出した。
それを恭一は見逃さない。
「ちょっと悪りい……もしもし……」
悠美の話を聞いていた琢己の眉根が、深いしわを刻む。
「マジか?」
しばらくやり取りをしている中で、琢己が『マジか?』と発する回数は十数回に及んでいた。そしてじっと自分に目を向けている恭一を見やりながら、最後に琢己はこう言って通話を終えた。
「分かった。心当たりあるからさ、何とかしてみる」
短い電子音を立てて通話は終わった。その携帯をかたわらに放り出すと、琢己は真剣な顔で恭一に向き直った。
「お前、オカルトとか詳しかっただろ? 助けて欲しいんだけど」
椅子の上にあぐらをかいた恭一は、琢己を見下ろしながら片目を細めてみせた。
「何があったか、まず説明しろって」
恭一の鋭い目線に負けたように、琢己が重い口を開いた。
「俺の彼女が……その、お凛の呪いにかかったみたいなんだ」
「彼女が?」
「正確にはそのダチも。昨日ひとり姿を消したって」
そこまで話を聞くと、恭一は「フン」と鼻を鳴らして頭をかいた。
「んで、俺にどうしろと?」
「お前、呪いを解く方法とか知らねえか?」
「解くのは無理だな」
興味本位でそう言った恭一は、にやけた顔で覗き込んできた。
その答えに躊躇している琢己の携帯が鳴った。着信音でそれが悠美からのものだと分かると、顔色を変えて後ろのポケットから取り出した。
それを恭一は見逃さない。
「ちょっと悪りい……もしもし……」
悠美の話を聞いていた琢己の眉根が、深いしわを刻む。
「マジか?」
しばらくやり取りをしている中で、琢己が『マジか?』と発する回数は十数回に及んでいた。そしてじっと自分に目を向けている恭一を見やりながら、最後に琢己はこう言って通話を終えた。
「分かった。心当たりあるからさ、何とかしてみる」
短い電子音を立てて通話は終わった。その携帯をかたわらに放り出すと、琢己は真剣な顔で恭一に向き直った。
「お前、オカルトとか詳しかっただろ? 助けて欲しいんだけど」
椅子の上にあぐらをかいた恭一は、琢己を見下ろしながら片目を細めてみせた。
「何があったか、まず説明しろって」
恭一の鋭い目線に負けたように、琢己が重い口を開いた。
「俺の彼女が……その、お凛の呪いにかかったみたいなんだ」
「彼女が?」
「正確にはそのダチも。昨日ひとり姿を消したって」
そこまで話を聞くと、恭一は「フン」と鼻を鳴らして頭をかいた。
「んで、俺にどうしろと?」
「お前、呪いを解く方法とか知らねえか?」
「解くのは無理だな」



