ダーク&ノイズ

「お凛の呪い……」

その言葉に悠美の肩がひくりと縮み上がる。

「小さい頃、聞いた話に似てますね」

その言葉に顔色を失くしたのは悠美だけではなかった。この話は結構広い地域で語られている話だ。

その話を思い出した四人が動揺したのは無理もなかった。

「ああ、まあ単なる昔話ですよ」

蒼白になった生徒を目の前にして校長は慌てて前言を否定したが、それによって表情を和らげる者はいない。場は重い空気に包まれた。

川田は憮然とした表情を見せながら、伝説など馬鹿バカしい話に付き合っているほど警察は暇ではない──とでも言いたげに話を変えた。

「その話は置いといて、谷川さんと藤崎(夏美)さんの二人は目が見えていたんですね」

悠美と夏美は頷いた。それがまた謎を大きくしている。川田は頭を抱え込んだ。

(どういうことだ?)

その奇妙な現象と今回の失踪事件に繋がりはあるのだろうか。事件解決の鍵はそこにあるはずだが、それにしても信じられない話だった。

「では山本希里さんですが、誰かに恨まれるようなことはありませんでしたか?」

そう訊ねた進藤の言葉に、悠美たちは途端に口を閉ざす。心当たりを数えると、両手でも足りないくらいだったからだ。