その想念を読み取ると、あまりの悲しさに胸が痛んだ。
(息子さんの胸中をわかっておあげなさい)
その年の飢饉の被害は甚大なものだったようだ。
どれだけの若い命が失われていったか、自らの奉仕の尊さを無駄にしないよう諭してゆく。
と、その老婆らは姿を消した。
除霊するのに特別な力を使うわけではない。人間と対する態度となんら変わりはないのだ。
ただ、その霊魂との交信を行うのに、修行が必要となるだけだ。
恭一は案外落ち着いて対処していたといえる。
自分たちを、東西南北の四方に配する意味も熟知していた。
したがって、亡者がいくら取り付いても、それに動じることはない。
周囲を圧していた重苦しい空気が、ずいぶんと軽くなった。
除霊はほとんど終了したといっても良かったが、最後に残った亡者が、佐々木の予想に反して屈強な抵抗を見せていた。
その霊は五体。
執拗に悠美に取り付いている。
山本希里、藤崎夏美、冬野真知子、真下のぞみ、そして石田沙理奈だ。
(息子さんの胸中をわかっておあげなさい)
その年の飢饉の被害は甚大なものだったようだ。
どれだけの若い命が失われていったか、自らの奉仕の尊さを無駄にしないよう諭してゆく。
と、その老婆らは姿を消した。
除霊するのに特別な力を使うわけではない。人間と対する態度となんら変わりはないのだ。
ただ、その霊魂との交信を行うのに、修行が必要となるだけだ。
恭一は案外落ち着いて対処していたといえる。
自分たちを、東西南北の四方に配する意味も熟知していた。
したがって、亡者がいくら取り付いても、それに動じることはない。
周囲を圧していた重苦しい空気が、ずいぶんと軽くなった。
除霊はほとんど終了したといっても良かったが、最後に残った亡者が、佐々木の予想に反して屈強な抵抗を見せていた。
その霊は五体。
執拗に悠美に取り付いている。
山本希里、藤崎夏美、冬野真知子、真下のぞみ、そして石田沙理奈だ。



