ダーク&ノイズ

残りの半分は、警察の威信にかけてもパトカーの中から姿を消した少女を探し出さなくてはならない。

だが、肝心の呪いの信憑性ということに話が及ぶと、そこは否定的な意見が大多数を占めた。

当然、内田としても安易に呪いなどというものに同調するわけにはいかない。

それをしてしまえば、警察の信用にかかわってくる。


宇野としても、最終的に事件が解決の方向に向かえばいいのだ。捜査を混乱させる意見は控え、本庁の意見にしたがうことにした。



捜査員が部屋を飛び出したあと、内田は宇野の横に肩を並べてつぶやいた。

「実は俺もな、正直怖いんだよ」

思いがけない言葉に、宇野がはっとした表情を見せた。

「お凛の呪い、過去にもどえらい事件が起きてるな」

「本当か」

「なんだ、知らなかったのか? 進藤のパソコンの履歴を調べてみたら出てきたぞ。昔の新聞記事がな」

「そんな報告うけてないぞ」

「お前がいっつも渋い顔してるからな、どうせ無駄だと思ったんだろうよ」

そう言って、宇野の胸を軽くこづいた。