ダーク&ノイズ

佐々木たち四人は、登山口まで来て二の足を踏んでいた。

「どうします?」

恭一が不安げに佐々木に尋ねた。


目の前には山のような野次馬に、何十台もの中継車とパトカー。大所帯の報道陣も、入り口で警官隊にシャットアウトされている。

日が傾いた田舎道が、騒然とした雰囲気になっていた。


しばらく黙考していた佐々木は、

「警察に許可をもらえるだろうか」

と、もらした。

「無理ですよ。霊能者を警察が認めるとは思えません」

恭一は佐々木の意見を一蹴した。


事実、どこから見つけてきたのか、早速うさんくさい霊能者を連れてきているテレビ局もある。

山伏の恰好をした霊能者らしき人物が、ヒマを持て余してウロウロしていた。


「しかし……このままでは」


悠美は、騒ぎが想像以上に大きくなっていることに血の気が引いた。

これだけの事件の発端が自分だとすれば、つぐなってもつぐない切れない罪の大きさだ。

琢己はそんな悠美を気遣って、そっと肩に手を置いた。

「俺がついてる。心配するな」

悠美はそんな琢己の優しさに、ほっと心に温もりが射すのを感じた。

「ごめんね」

「俺に気をつかうなよ」

琢己でさえ、ことの重大さに直面して、足がすくむ思いだ。しかし、それを微塵も見せずに、軽く笑ってみせた。


そんな二人のもとに、佐々木と恭一が肩を落として帰ってきた。