とうとう

あたしには

レンしか

残らなかった。



薄々わかってた。

あたしには

レンが必要だって。



だから今

会いたい。


あたしの

からっぽの心

レンでいっぱいにしたい。





あたしは

レンのバイト先に行ってみた。

あたしたちが

付き合うきっかけになったのも、ここだった。


レン、
気づくかな…


なんか忙しそう。



「…あ」


目あっちゃった…


「アキっ!!」


ぎゅうっ


「レンっ
だめだよ!!
仕事中でしょっ」


「いいのっ
俺、今会いたかったんだよ!

以心伝心じゃん!

やっぱアキは
俺の運命の女〜」


「うん…
あたしも
会いたかった。」


「……アキ?
どうしたの?」


え?


「あ…
ごめん」


何で

泣いてるんだろ


あたし