「じゃ今日はやっぱ
帰るから」

「え…?」

終わった途端

ナオが帰るという。

なんだかんだ言って

やっぱ奥さん

大切なんだ…。


「ごめんね
また来るから」


そう言って、

ナオは

あたしのおでこに

ちゅっ

てした。


「うん…」


ほっぺをふくらませながら
あたしは

ナオを

見送った。



「ばいばい…」


車のライトが

小さくなって…

見えなくなった。