銀鏡神話‐翡翠の羽根‐

「保護、この支配者の戦乱が収まるまで少し幽閉させて頂くだけですよ。」

質問に答えたのは神灯、しかし独楽は顔を歪ませた。

さっきとは違う、ひしひしと怒りを露わにしている。

どうやら独楽は、本来なら鎖葉斗と同じ考えの、支配下・蔭にいるべき人間なのかもしれない。

「だか戦乱が収まるまでにはもうその子の体は朽ち果てるんじゃねえか?」

さらに追求する男に、最強の神はこう言った。

「見ず知らずの娘が死のうと、
私は知りません。」

うっすらと笑い声が混じっている、
神の言葉は、その場にいる三人の心に恐怖を植え付けた。






「さぁ、みんなそろいまし……」


バシッ


鎖葉斗がお決まりの台詞をはく前に、
美紗、間口、真帆は鎖葉斗の頭を叩いた。

「………なんか僕しましたか?」

「したよ!こんだけ待たせといて!」

そう、なんともう待ち合わせ時間を一時間過ぎていた。

「すいません、僕の仲間が寝坊してしまい。」

仲間……?

「キャルナス、皆さんに謝ってください。」