銀鏡神話‐翡翠の羽根‐

場所は変わって此処は境界の最大の都・万華鏡(まんげきょう)。

万華鏡には№と称号をもつ支配下と、
世界を支配する絶大な超能力の持ち主・支配者だけが入る事の出来る……
いわば選ばれた者の地なのだ。

此処で今、1年に4回の支配下たちの集会が開かれていた。

「やあ、皆揃ったね。」

司会をしているのは№1・神灯。

黒い仮面をかぶっているので顔は解らないが、
仮面の下からでている髪は鮮やかな朱色。

服は全身をマントで覆っていて、下から黒い長ズボンが出ている。

要するに全身黒。

声は好青年を思わせる、低い大人っぽい声。

此の№1・神灯は本名年齢不詳の謎の男。

そして神灯はあの白露鎖葉斗以上の能力を持っている、天才だ。

「なにいってんだよ、真面目に出席しているのは俺と椿(つばき)と茶亜夢(ちゃあむ)だけじゃねーかよ。」

煙草を加えた、20代後半あたりの美顔な男がかったるそうに神灯を見る。

服は黒の半袖の服に白のマントで、ブーツはまた黒。

右肩にかけてるバッグも黒。

挙句の果てに、目につけているゴーグルも黒。

髪は白に近い銀色の髪を綺麗に整えてある。

どうやら此の男、そうとう黒と白が好きらしい。