銀鏡神話‐翡翠の羽根‐

「ま、待て、話が読めない、もっと詳しくわかりやすく。」

めちるは間口の手から解放されると、プハーと息を呑んだ。

「えっとですね、まず、

支配下には№と称号がありますね。

一番強いのが№1で最弱なのが№12だったのですよ、つい3年前までは……

№1、称号は神灯(しんとう)。

№2、新王(しんおう)。

№3、狂乱(きょうらん)。

№4、布良(めら)。

№5、飾雨(かざりあめ)。

№6、森羅(しんら)。

№7、残冬(ざんとう)。

№8、鬼雀(きじゃく)。

№9、出雲(いずも)。

№10、明倫(めいりん)。

№11、式部(しきぶ)。

№12、恋蘭(れんらん)。

なのに、突然白露 鎖葉斗、13番目の支配下を名乗る謎の少年が現れた。

しかもその少年は№2の新王の称号を持つ、赤月万里(あかづきばんり)様と闘い
、万里様を殺してしまったのです。

そして彼は№2の番号と、新王の称号を手に入れました。

支配下の中で2番目の権限を彼は手にしたのです。」