銀鏡神話‐翡翠の羽根‐

支配下にはこんな幼い子もいるのか?

美紗は途端に支配下が莫迦みたいに思えてきた。

「あー、今白江様莫迦にしましたね!

あたしだってちゃんと魔法使えますもの。」

意気込むめちる。

「ごめんごめん……で、あなたは敵の支配下なの?」

途端に真剣な眼差しでめちるを見つめる美紗。

めちるも表情を切り替え、美紗を見る。

間口はいざと言う時の為に、銃を何時でも撃てる形に構える。

「……いいえ。私は白江様派の支配下です。

ちなみに称号は“閃光”ですの。

貴女に最後までつかせて頂く事をお約束しますわ。」

膝を立てるとめちるはあの美しい声で礼儀正しく喋り、
美紗を赤色の瞳で見た。

「……待てよ。じゃあなんで今白江をお前は殺そうとした?」

今まで黙っていたが我慢ができなくなったみたいで、
間口はついに口を開いた。

めちるは一瞬顔を曇らせたが、
また平然とした顔つきをするとこう答えた。

「それは、吾平君を試すためよ。

黙っておこうとおきましたが、
今回あたしの様な未熟者が、新たなる支配下の閃光に選ばれたのは………」

素早く鮮明に喋るめちるの口を間口が塞ぐ。