「晴馬、どうしたんだよ。」



「いや、ちょっと。」



敦と喋るのが気まずくて早足で歩き出した。 



「ちょっと、おい!!」



スピードを上げた俺に敦は急いで付いてくる。 



「…あった。」



少し歩いてすぐに金の箱を見つけた。 



「はぁ、はぁ、晴馬…おま……。」



敦も金の箱に気づいたらしく喋るのを途中で止めた。 


2人でしばらく箱を見つめた。