そして、朝を迎えた。 「…おはよう。」 「おはよう。」 今日は料理の試験だ。 「…なぁ、晴馬。」 「…ん?」 準備をしながら返事をする。 「俺、もし執事試験に落ちても受かっても家を継ぐことにする。」 その言葉に手を止めて、敦を見る。 「…この決断が正しいかわからないけど、今までやってきたことを投げ出すのは俺のプライドが許さないし、最後までやれば後悔も残らないと思うからさ。」 そう言い切った敦は何か吹っ切ったみたいにすっきりした表情をしていた。