「…はぁ…。」 試験が終わったというのに、ため息をついた。 「……た」 「えっ?」 あまりにも小さ過ぎる声に聞き返す。 そうすると頭を抱えていた敦が顔を上げた。 「失敗した。」 静かに呟いたその言葉に一瞬自分の耳を疑った。 敦が失敗…? そんな馬鹿な… 人一倍覚えが早く、求められるもの以上で返す敦が失敗したなんて信じられない。