晴馬SIDE
海琉が学園を去って月日は流れ、俺達も卒業を目の前にした。
そして最後に最も重要な試験。
執事試験が明日に控えていた。
「…早かったなぁ。」
部屋の私物を徐々に片付けていた。
慌ただしくこの学園に入ったけど…。
「まあ、な…。まず思い出に浸る前に明日のこと考えろよ?」
本の整理をしていた敦に手に持っていた本で頭をこずかれた。
「…わかってるって。」
明日の試験に合格しなければ、執事になれないし、当たり前のように卒業だってできない。
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