執事の名のもとに








晴馬は軽蔑するどころか笑って応援するって言ってくれた。



敦に反対された時はめっちゃ傷ついたけど、俺のためを思っての敦の優しさだって今はわかる。



今だって…



振り返ると変わらず俺を見ててくれる晴馬がいる。



いつも助けられてばっかの俺…。



今度は自分の力で…――



「…海琉ちょっと。」



美優たちと話していた海琉を引っ張って会場を出た。