「そのテスト難しくなかったか?」
「いや、そうでもないと思うけど。」
そう答えた俺に敦は目を丸くした。
「普通、執事をめざす奴は4年この学校で勉強しなきゃいけない。そして、定期試験であまりに悪いと退学。お前が受けたテストはそれの3年分だ。」
「3年分……?あれであんだけあるのか?」
そう言った俺にまた敦は目を丸くした。
「その難しいテストをお前は満点で突破したんだよ。それを聞いた学校の奴らはどんな奴がくるのかって持ちきりなんだよ。」
興奮して俺に言ってくるがいまいちよく分からない。
俺が解いた問題は国語、家庭科、地理、歴史、数学、英語、フランス語、ドイツ語。
たぶん、執事として必要な要素なんだろう。
外国語は中学から外国語の本を読んでいたから自然と話せるようになった。

