あたし達は、4人は山本龍
達のチームのたまり場のある
近くの倉庫に向かう途中、
山本龍があたしに、

「なぁ、俺ん家にバイク取りに
行かね?」
「…うん」
「梨菜、いってらっしゃい」
「うん!」

2人きりで会話がない…―。
すると、
「なんか話せよ」
「う-ん」

あの事を話さなきゃ私は男を
ちゃんと好きになる事が出来ないよ……。山本龍ならちゃんと
わかってくれるよね?

「あのね……あたし……」

思い出したくないあの恐怖。
でも話さなきゃ……。

「何だよ?」
「あたし……ヒクッあたしね?」

泣いちゃだめだょね…

「どおしたんだよ、大丈夫か?」



「あたし…中学生の時……ヒクッ
彼氏に…………襲われたの」