いつもと違うミサのピアノ。

直樹は、すぐに気付いた。
 
ギターを弾きながらミサを見ると涙を流している。

だんだん、ピアノの音が外れて行く。

ミサ
『ごめんなさい、私できません』
 
ミサは、顔を下に向けたまま、立ち上がると走って神殿から出て行ってしまった。