半年後。 南部の片田舎にある、山奥の小さな別荘に優斗がいる。 今も優斗は、ダナの死を受け入れられないでいた。 部屋の片隅には、ホコリを被ったギターが、優斗を淋しそうに見ている。 毎日、浴びるように酒を飲んで溺れている優斗。 今日は、29才の誕生日だが、そんな事は、全く頭になかった。