その人は、直樹を優しく抱き包む。


懐かしい…

こんな感覚は、ずっと昔にあったような。

あ!思い出した。

お母さんだ。

お母さんに抱かれてた時と同じなんだ。

安心した直樹は、その美しい人に身を委ねた。