大ヒットしている曲を歌いながら、おもむろに観客たちへ目を向けると、凄い数の人々が、麻衣の歌に酔いしれている。 観客は、いろいろな世代がいるが、主に若者ばかりだ。 しかし、その中に一人だけ老人がいる。 その老人は、金髪で真っ白なスーツを着て、手には、杖を持っていた。