「じゃあ…妹さんに…よろしくね」


「あぁ」

紗希は泣き笑いのような笑みを浮かべ、扉を開いた。

ガチャン。

はぁ…。やっと帰ってくれたぜ。
これ以上好きでもない奴といたくなんかねぇし。

そろそろ飽きてきたし別れようかな。


俺は適当にベットのシーツを直し一階へ降りていった。


そろそろ翔子が帰ってくる時間なので、冷蔵庫の中にあるモノで適当に料理を作る。


俺らには両親がいない。俺が15歳の時に他界した。だから身の回りの事は自分らでするしかないんだ。