「はるくん、もうすぐ来るって。ソレまでに片しときなさいよ。」 ママはケータイをいじりながら言った。 はるかさんをはるくんというその声が とても甘い声だった。 「あぁ、そうそう。はるくんと一緒に梓くんも来るからね。」 梓くん。。。 あたしの初めての兄妹。 ずっと一人っ子で、 お兄ちゃんがほしかった。 2つ年上で高3。 今日は学校ある日だから、会えないかと思ってた。 「うん。服も着替える。。。」 「あら?気合はいってるわねー。さゆ、楽しみにしてたもんね。イケメンよ~、梓くんは。」