LoveSong.~愛する君へ~



「なぁなぁ、さゆなちゃん。これからさゆって呼んでいい?」


お兄ちゃんがスプーンをいじりながら言ってきた。


「ぇ?いいよ。そのほうが嬉しいな。兄妹みたいで。」


素直に本音を言うと嬉しそうに笑った。


「マヂで?良かった。さゆもさ、お兄ちゃんって長くない?」


「うーん。そうだよね、・・・ぁ!あたし、“お兄”がいいな!」


「お兄?いいけど、意外かも(笑。」


「へへへ。あたしの幼馴染がお兄ちゃんのことそう呼んでたんだ。仲良くてね、羨ましかったの。」


ソレを言うとお兄は

「なるほどね。」と言って笑顔になった。