「ぉ!!梓!!さすがお前の妹だなぁ、可愛い!!」
どうやらマスターらしい人が答えてくれた。
パスタ屋サンに似合わないカンジの
もろ肉食系の人だった。
「こ...こんばんは。」
あたしが挨拶すると、
こんばんわと笑ってあたしとお兄ちゃんを
2階に案内してくれた。
1階にあれほどお客さんがいたのに
2階は1人もいなかった。
あたしたちは
案内された一番端の窓側へ座った。
「ココさ、2階は特別な客しか入れないんだぞ。」
「そうなの?」
「うん。んで、コノ席は俺の特等席。」
へぇ。
お兄ちゃんって、マスターと仲いいのかな?
