ピンポーン。 こげ茶のお洒落な門に 白い壁に明るいオレンジ屋根の 真新しい家。 2人目のパパが 我が家に最初にくれたプレゼント。 そのインターホンをゆっくりと、押す。 「はぁーい、はい。」 にこやかな笑顔で迎えてくれたのは あたし、倉本...いや、 神木さゆなの母、神木さゆき。 「なぁーんだ。早かったじゃない、さゆ。荷物片すの手伝って。」 家の中は真っ白で、 家具は少ししかない。 新しい町に新しい家。 なんか、いい気分かも。