「むっちゃん」

肩を揺さぶられて目が覚めた。

壁に掛かっている時計を見ると9時。

…しまった!

光さんが帰ってくるまで夜ご飯作ろうって思ってたのに!!

「あわわ!!」

飛び起きると光さんは笑って

「むっちゃんも疲れてるんやろ?
しんどい時は帰りや」

あたしの頭を撫でた。

「俺が作るからむっちゃん寝とき」

光さんはそう言うとあたしの額にキスをした。



…その優しさに触れると。

狂いそうになる。