この想いを君に…4

「…睦海が周りの顔色を伺い過ぎるようになったのには俺達にも責任があるかもしれないけど…」

祥太郎は髪の毛をかきあげた。

「お前はお前らしく、素直でいたらいいよ。
色んな事も我慢しなくていいから」



…確かに。

パパや光さんや。

周りのみんなに気を使っていた。

多分、あたしがこんな風になったのは。

パパが本当のパパじゃないってわかってからだ。



「…大人ばかりに囲まれすぎたのかもね」

祥太郎のため息が重かった。