この想いを君に…4

「…相変わらずなの?」

職員室を出てあたしと祥太郎は食堂に向かう。

「少しはマシになったけど…」

あたしは言葉を濁した。



あんまり、みんなには学校の事で心配をかけたくない。



「…睦海は」

祥太郎は廊下の窓から見える景色を楽しみながらそっと微笑んだ。

「周りに気を使いすぎのような気がする」

「…えっ?」

まさかそんな事を言われるとは思わなくて。

祥太郎を見上げた。