この想いを君に…4

「ありがとう」

胸が高鳴った。

ドキドキする。

指輪を貰うっていう事は…

「ずっと傍におってや…
たとえ離れる事があっても心は一緒に…」

光さんはそう言うとあたしを抱き寄せて額にキスをした。



うん、そうだよね。

このシーズンが終わると光さんは大阪に帰ってしまって。

あたし達は離れ離れ。



だけど…

心はいつも一緒に。

光さんの言う通りだ。



「…寒い」

光さんは夜空を見上げて身震いをする。

確かに、冷えてきた。



「そろそろ戻ろう」

光さんの発言に賛成してあたし達は来た道をゆっくりと戻った。



綺麗な月と明るい光があたし達を包んでいた。