この想いを君に…4

1周、とりあえず回ってピットに戻るとメカニックの至さんに

「これ、持って行け!」

と、チームのフラッグを渡された。

あたしは左肩に棒を載せる。

ちらっと見たピット内は慌ただしい。

次のレースを控えた祥太郎と光さんはレーシングスーツを着たまま出迎えてくれてあたしの肩を次々と叩いた。

パパは…

奥で号泣していた。



あと1周、ウイニングランをしないと、パパの元へは行けない。

あたしはフラッグを肩で支えてピットロードを出た。