翌日。


撮影のためにテレビ局に入ると、石田さんからも母から聞いたのと同じ報告を受けた。


「ありがとうございました」


私が石田さんに頭を下げると、石田さんは困ったような顔をした。


「いえ、私こそ、あなたをサポートすると言いながら、心配をかけてしまって……」


「もう、いいですよ!」


学さんとうまくいったこともあり、私は上機嫌だった。


記事にもならないし、今までどおり撮影に打ち込もう。


笑顔でスタジオに向かった。


「おはようございます!」


「「おはようございます!」」


スタッフさんたちが挨拶を返してくれた。


よし、今日も頑張ろう!