何もかもが初体験の私は、何をされても身動き一つできない。


じっと抱かれたままでいたら、耳元で学さんが囁いた。


「もう1度キスしていいか?」


ええっ、そんなこと聞かれても……


すると学さんは体を離し、私の顔を覗き込んできた。


対向車のヘッドライトが学さんの端正な顔を浮かび上がらせる。


学さん、大好き。


私が目を閉じると、


唇に優しいキスが降ってきた。