ちょ、ちょっと?

まずいよー!

こんなとこ石田さんに見つかったらなんて言われるか!


「いや、ホントに大丈夫ですから!
私は電車で帰りますから気にしないで下さい!!」

私は身振り手振りを交えて断った。

ところが、奏真君は思いのほか強引。


「いいのいいの。
これから数ヶ月一緒に仕事する仲間なんだから、コミュニケーションとらないとね」

なんて言って、放してくれない。


えーーーっ!?

どうしよう。

いいの?

ホントに?


絶対よくはないんだろうけど私は逃げられず、奏真君に駐車場へと拉致されてしまった。