あれ以来、学さんは目に見えて私を避けるようになった。

奏真君から私を守るために、そうしてくれているんだろうということはわかっていた。

だから、私からも学さんに話しかけたりしないようにしていた。

でも……


撮影現場に行けば、学さんがいるのに、そばに近寄れない。

いつでも顔を見ることができるのに、むやみに視線を向けられない。


本当は少しでも学さんの姿を見つめていたいのに。

一言でも二言でもお喋りしたいのに。

目で追うことさえ許されないなんて。


それが、とても切なくて辛かった――――