晴れた空の下
誰かの走る音がした。
遠くでグローブに 野球ボールをキャッチする音がした。


晴れた空の下
息を切らせ 声を張り上げ
ボールをパスする 音が聞こえた。


キュッキュッと 体育館を鳴らすシューズの音に
ネットをくぐる バスケットボールが床に落ちた。


高くあげたボールを 掌でうち
飛び込むボールの下
大きな歓声が 遠くで聞こえる。


晴れた空の下
文武両道の文字の前
無心で竹刀を振る 風が目の前に吹いた。


始めから強い奴はいない。
怪我に悔し涙を零して、仲間と出会えた奇跡に笑顔が見えた。


そんな音を聞きながら 誰もいない屋上で思うんだ。
スポーツの秋もいいけど、秋空もキレイだよ。


晴れた空の下
少し軽い足を走らせた
土埃が舞う長いトラックに。