………え…??痛く…ない。 なんで…… あたしはそっと目を開けてみた。 「……やめろよ。」 誰かが彼女の手を止めていた。 「…誰よ、あんた。」 「誰でもいいだろ?? それより……うせろ…」 彼は鋭い目つきで彼女達を 睨んだ。 「なに、よっ…!!」 彼女達はそう言って 校舎のほうに走っていった。 「はぁー。危ないよ…?? 気をつけなきゃ。」 そう言ってあたしの手をとって たてらせた。 「ありがとうございます…!! あの……名前…」