「先輩…ありがと」

あたしはそう言って

先輩に後ろから抱きついた。

「っな!!//別にお前のために

店出たんじゃねぇよ!!//」

そう言ってる先輩の顔は

みるみる赤くなっていった。

先輩…あたしもう気付いたよ…

こうちゃんを好きって気持ちは

恋じゃなかった…。

こうちゃんを好きだった気持ちは

兄弟を好きな気持ちに

似てたんだよ…。

でもあたしは恋だと思い込んで…

だから、友里にお兄ちゃんを

とられちゃったかんじで

嫌だったんだよ…。

きっと…。