「違うんだ…。

成績とか…顔とか…

そういうんじゃなくて…」

「なんだよ……」

「俺は…愛されてないんだよ…

誰にも。家族にも…

本当の友達も…いない。

それが…つらかった。

でも…お前を見るとまわりに

いっぱい友達がいた。」

あたしはその話を聞いて

少し目が潤んだ。

「侑斗も俺より年上で…

俺といるより友達と

いるほうが楽しいんだ、

と思って…腹がたって…

お前のまわりにいるやつ

全員俺のものにした。

それで…勝った気がしてた。」