「次、菜月にこんなこと

したら…ただじゃおかねぇぞ。」

「はっ…出きるわけないっしょ。

そいつ、俺のこと拒んだし。

あんなに嫌がられたのは

…はじめてだ。」

そう言った彼の顔は

すごく…悲しそうだった。

「あたりまえだ。

菜月は軽い女じゃない。」

「お前がそんなこと言ったの

はじめてだな。

俺…お前に勝ちたかった。」

侑斗に…勝ちたかった??

「は…??

お前、いつも俺に勝ってんじゃん。

成績も顔も…。」